【まんが飯】#19 手羽プリン ~左門くんはサモナーより~
昨日に続き、約一ヵ月ぶりとなるまんが飯の更新です。実は今回は記念すべき20品目になります。
上の画像を見てもらえばわかるように、今回はスイーツです。気になる名前ではありますがね。
さぁ!どんな料理が飛び出すのやら!
まんが飯です。みなさんこんばんわ。
さぁ!そんなわけで今回は記念すべき20品目!スイーツを作りたいと思います!
前回のまんが飯はドーナツでした。最近手作りお菓子がブームですかね。なんでも作れる男を目指しております。
今日作るご飯の元ネタ
サモンくんはサモナーとは?
現在『週刊少年ジャンプ』にて好評連載中の漫画です。作者は沼駿さん。
あらすじは、悪魔が召喚出来るサモナーである左門くん(カス虫)と、仏や天使のごとく慈悲深い天使ヶ原桜(てっしー)と、愉快な仲間達が繰り広げるギャグ漫画です。
上の画像の褐色の人はアンリ・マユという、世のあらゆる災いを生んだ絶対悪にしてゾロアスター最強の悪神です。ぼっち。通称インフルババァ。
そんなギャグ漫画の世界から、今日は主人公の天使ヶ原桜(以下てっしー)の大好物である『手羽プリン』を作ってみよう!と!そういうわけです。
しかし!
作ってみよう!とか言うても、そもそも『手羽プリン』てなんやねん。という話ですよ。
作品の説明でも少し書きましたが、この漫画のヒロインであるてっしーは手羽先が大好きです。普段は仏か天使と言われるてっしーですが、手羽先の事がからむと性格が激変。
鬼か悪魔のようになります。
そのてっしー大好物の『手羽プリン』を左門くん達が誤って食べてしまい、あまりのマズさに生ゴミに廃棄してしまい、てっしーを怒らせないためにこれを自分達で作る。というストーリー上の背景があります。
で、その注目の手羽プリンのレシピが登場するコマがこちら。
原材料『卵・砂糖・生乳・カラメルソース・デキストリン』そして手羽先。
親子丼じゃねーんだぞ!!
そんなわけで、よくあるギャグ漫画での謎のファンタジー料理としてレシピについての詳細は流されます。
作中ではなんとか作るのですが、読み手からすれば『まぁギャグだしな。面白かった。』という感想がほとんどでしょう。
しかし。
俺は知っている。
手羽先を材料に使ったプリンの作り方を、俺は知っている。
煮凝りである。
以前ソーマで作った、手羽先の煮凝り。あの煮凝りを使えば、手羽先を材料に使ったプリンが作れるかもしれない!作中でも幻になってしまった、伝説の手羽プリンを再現できるかもしれない!!
そんなわけで。
普通にプリンを作る過程で、手羽先の煮凝りを投入。煮凝りもゼラチンなので冷やせば固まるはずなので、作ってみよう!という。
さぁ。どんな料理が出来ますか。
まずは煮凝りを作る
まずは、今回の料理のキーポイントとなる『手羽先の煮凝り』を作ります。これはまんが飯で作ったレシピそのままでもう1回作っただけなので、それを編集して再録。手抜きではない。
詳しくはこちら
用意した物
鶏手羽先・・・8本
ごま油・・・大さじ1A
すりおろししょうが・・・大さじ1/2
かつおだし・・・750cc
酒・砂糖・みりん・・・各大さじ1と1/2
薄口しょうゆ・・・50cc
調理開始
1 フライパンにごま油を熱し手羽先の両面をこんがりきつね色に焼く
2 1の手羽先と、Aグループを鍋に入れ強火にかけ煮立ったらアクを取り弱火で煮汁が半分くらいになるまで煮込む(約90分)
だいぶ簡易的に紹介しましたが、以上の工程を辿って作った煮凝りの汁がこちら。
ちょっとサービスで身も入れました。ちなみに、今回作った手羽先煮込みは美味しくいただきました。めっちゃ美味しかったです。
で、その煮汁を軽量カップで計ってみました。
だいたいまぁ70~80ccの煮汁が取れました。これを、プリンに入れて作っていきましょう。
手羽プリンを作る
用意する物
手羽先の煮汁・・・80cc
卵(卵黄のみ)・・・1個
牛乳・・・300cc
お菓子百科 なめらかカスタードプリン・・・1箱
以上です。
お菓子百科ってのは、スーパーで売ってたプリンの素です。で、レシピもその箱に書いてあった量を参考にしましたので、実際は自分で買ったプリンの素のレシピにしたがって作っていただければいいと思います。
用意した物
こういう感じですね。明らかにおかしい材料がある以外はいたって普通のプリンです。では作っていきましょう。
1 鍋にミックス、牛乳、卵黄を入れ泡だて器でよくまぜます
これからのレシピもプリンの素の箱の裏に書いてあったものなので、もし作りたい!という人がいましたら、各自が用意したプリンの作り方にしたがってください。
2 鍋を中火にかけ。木べらでよくかき混ぜながら加熱し、しっかり沸騰したら弱火にしてさらに一分間加熱する。そしてここで煮汁を投入。
黒字の部分が本来のレシピ。そして赤字の部分がアレンジです。普通は綺麗な色になるんでしょうが、中心部に奇妙な茶色が浮いているのがわかりますでしょうか。それが煮汁です。
あとは、100均で買ってきたプリンの型に流し込んで冷やせば完成です。
なぜか、ブツブツとした茶色い何かが見えます。当然煮汁なわけですが、それを除けばいたって普通のプリンに見えなくも無いです。ちなみに、匂いは完全にプリンです。
このプリンの素はカラメルソース付きだったので、上から見えないですが下にはちゃんとカラメルの層があります。
あとは、これを1時間ほど冷やせば完成です!
そして完成品がこちら!
と、かなり様々な工程を経て完成しましたこの手羽プリン。ちょっと見た目にブツブツがあるくらいで、見た目はほぼ普通のプリンです。
この段階で、みなさんこれがどんな味だと思いますか?
俺個人の予想は、どうせ何作ってもプリンの味やろ。手羽先の味なんかちょっとするだけやろ。
でした。
作中では
このような調理風景。『人としての生活で培った味覚を家畜レベルにまで落とす』という評価。
さすがにそんなにマズイ物は作れねぇよ!
では果たして、どんな味なのか。食べてみましょう。
いただきます!
クッッッッッッッッソマズイ!!!!!
感想
超凝縮した手羽先。
一口食べて笑みがこぼれました。あまりのマズさに。笑うしかない。
もうね。見た目のプリンとは明らかに別物です。一口食べた瞬間に、プリンがなぜか手羽先に変わる。
一口食べて、あ、これはもう無理だ。と思わせるレベルの兵器です。
食感はプリンなんですよ。なめらかっていうか。でも、口の中に広がるのは口いっぱいの手羽先味。ちょっと手羽先とかじゃなくて、はっきり手羽先。グイグイきます。
で、後味がふんわりプリンなんですよ。ギュ~~~っと凝縮された手羽先風味の後味が、ふんわりプリンなんですよ。甘い卵みたいな。
これがまた最悪の組み合わせなんですよね。甘辛の辛の部分がまったくなく、スイーツ甘い後味の凝縮手羽先。
原作ではとんでもなくマズい食べ物として描かれていましたので、そういう意味での再現度としては自信があります。むしろこれを公認して欲しいレベルで手羽先味のプリンです。
作中のセリフにもありますが、これを食べて笑顔になる人間を想像できません。
今までのポリシーで、どんなマズイ物を作っても必ず食べると思っていましたが、今回のプリンは4個作って3個捨てました。とてもではないが食えない。
ただ、手羽先の味がするプリンとしての出来としては本当に一級品です。これ以上の物を作ろうと思ったら、今度は煮込んだ手羽先の方をミキサーにかけて混ぜるしかない。
こちらが通常版。
集英社
売り上げランキング: 37485
こちらはデジタル版。面白いのでぜひ。
左門くんはサモナー 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社
売り上げランキング: 9965
手羽プリンのまとめ
まんが飯 19品目
作った物:手羽プリン ~左門くんはサモナーより~
味の評価:5点
左門くんはサモナーの大ファンとしましては、いつかこのブログが作者の方の目に入って、実際にこれを作っていただいて、これが公式のレシピにでもなる事を夢見る次第であります。
ディスカッション
コメント一覧
4個作って3個捨てた、ってとこで思わず吹きました。
もうね。本当に美味しくなかったんですよ。限界でした。冷蔵庫を開けると、そこにいるプリンに腹が立ってしょうがなかったんですよ。で、もったいないけど捨てました。もう思い出したくも無い味ですw
これは素晴らしい。
原作に忠実な味の再現に感服致しました。いや感動すら覚えます。
これを食べて「ぶえっ!?」と吐き出す輪ちゃん。
「ん~美味しい♪」と舌鼓を打つてっしー。
そして家畜レベルの粗末な食べ物を調理させら続けるクズの苦悶の表情が目に浮かぶようですw
ありがとうございます。
最高にマズかったと。原作で描かれたのはこれだという自信があります。
これで、てっしーにストーキングされる日々が始まるかと思うと非常に嬉しい。
この料理の素晴らしいところは、煮汁を取った手羽先は普通に美味しいので、手羽先とデザートの両方楽しめるところ。
てっしーも大満足でしょう。