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【レシピ】丸ごと肉巻き玉ねぎボールの作り方+ブログーサークル『夏の思い出』の話

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夏。それは、人を解放的に、時に狂わせる魅惑の季節。

そんな夏に対して、なぜかほとんどいい思い出がありません。なぜかわかりませんが。

あまりいい思い出の無い夏の中でも、忘れられない出来事がいくつかあります。今日は、その中でも小学生の時の心温まる甘酸っぱい思い出の話をしたいと思います。

それは、忘れもしない小学校6年生の時の話。当時大阪に住んでいた俺は、その時にもの凄い好きだった女子と他数人(男も女も)で、グループデート的な何かに行く事になりました。

今でいうところのリア充である事は疑いようがありません。行き先は吹田市にある万博公園。

俺は、楽しみにしていました。好きな女子が一緒に来るから。

当時の俺がその子の事をどれだけ好きだったかと言いますと、休みの日に特に用事も無いのになんとなくその子の家の周りをウロウロしてみたり、その子の部屋の窓が見える場所からなんとなく窓を見ていたり、時々犬の散歩をしているコースの河川敷を、用も無いのに通ってみたり。

他にも色々ありますが、ちょっと息苦しくなってきたからこの辺にしまして、そのグループデートの話をしましょう。

もう20年以上前の事になるので、どんな事をして遊んだのか詳細は忘れましたが、ある程度公園・・・と言ってもかなり大きいんですが、とにかく公園で遊んで、ちょっと休憩しようか。という話になりました。

ちょっとした木陰の芝生に場所を取って、ジュースでも飲んでまったりしようや。という事になりまして。芝生のいい場所を見つけました。

すると、そこに先に大人がいたんです。その人は、風景やらなんやらの絵を描いていました。画家かどうかはわかりませんが、いわゆる写生に来ていました。

で、これが相当に上手い。キッカケは忘れましたが、その絵を描いている人と仲良くなりました。当然、俺の好きな子も。

こう、わかりますか。キャッキャしとるんですよ。俺の好きな子が。他の男と。キャッキャしとるんですわ。

腹立たしい事このうえないっ・・・!!

ちょっと絵が上手いかなんか知らんけども、お前に俺の好きなその子の何がわかるねんと。運動会のリレーの時に、無理してクラスのみんなのために走って、足が肉離れ起こして痛みで泣いてたあの子の、そんな健気なあの子の事が。ポっと出のお前に、今日のために命賭けてきた俺の、気持ちの、何がわかるねん。と。

で、アホの子の俺は、その絵描きさんよりも目立とうとしました。アホの子なので。

よし!木に登ってあの子にかっこいいとこ見せてやろう!

そう、思いました。

で、近くに生えてた適当な木に登り、ワイルドな俺かっこいいアピールをしようと思いました。登りました。

誰も、俺を見てくれません。当然です。空気が読めていないのですから。リア充イベントだったはずなのに、完全にコミュ障をこじらせているのですから。

このままではいけない。なんとかアゲていかねばならない。

アホの子の俺は、登った木を揺らしました。木の近くにみんながいたので、葉っぱを落として、少しでも注目を集めようと。みんな!俺を見てよ!と。

そんな事をしても、哀れみの目しか集まらないのに、アホの子の俺にはわかりません。

手近な高さにあった枝を持ち、ゆっさ!ゆっさ!と揺らしました。

それからの事は、少し記憶がありません。

ただ、今なお覚えている事は、枝が折れた事。顔から地面に落ちた事。対して痛くも無かったから、割りと平気な顔で立ち上がった事。

そんな俺の顔を見て、俺の好きなあの子の、公園を引き裂く悲鳴が上がった事。

後日、学ぶ事になります。

いわゆる血液というやつは、体温のそれと温度がほぼ同じなので、目で見えない限りは噴出してても案外と気付かないという事を。

憎き恋敵であったはずの絵描きの背中におぶられ、今にも死にそうな見た目で医務室へ運ばれて行きました。

顔面から血を噴出した事以外は、特に大事には至らなかったので良かったです。結構な大きさで縫う事となりました。

そして後日、アホの子の俺は縫い跡を人に見せては注目を集めるという、奇行に出るのですが、それはまた別のお話・・・。

以上。夏の思い出でした。前回が100文字と短い制限付きだったので、今回はちょっと長めの話を書かせてもらいました。楽しかったです。ちなみに、実話です。

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